1987年に登美ケ丘高等学校が開校して35年。残念ながら我らが母校は閉校となりました。
この度、登美ケ丘高等学校メモリアルサイト、「我、登美高」を開設していただきました。数々の登美ケ丘高等学校の歴史、思い出がデジタルアーカイブされています。
また、卒業生の交流の一助となる「登美ケ丘高等学校卒業生のポータルサイト」としても機能させていただく予定です。
「我、登美高」。登美ケ丘高等学校を象徴するこの言葉とともに、今後とも登美ケ丘高等学校同窓会活動へのご支援のほどよろしくお願いいたします。
最後になりますが、私は登美ケ丘高校が大好きです。そして、登美ケ丘高校に在籍された歴代の先生方をはじめ多くの方々が自分の母校のように登美ケ丘高校を熱く愛してくださったことを、とても嬉しく誇りに思います。今後とも、卒業生が母校を身近に感じることが出来続けるよう努力していきたいと思います。
育友会広報誌「つつじ」の第34号(最終号)から皆さんのお言葉を頂戴いたしました。
(ページ掲載にあたり、一部文章の修正をしております)
平素は育友会活動にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
ご縁があって育友会活動に参加して4年間、光栄にも二つの学校名のある会長も経験させて頂きました。
学校再編やコロナ禍など先行きが見えないなかでも教職員の方々には万全な対策をしていただきました事を深く感謝いたします。
子供達が学校生活を送る事が出来たのは教職員の方たちのご尽力に他なりません。
また私を助け続けてくれた役員の皆さんにも本当に感謝しております。
たくさんの方々と出会い得た事は自分の人生の中でかけがえのない貴重な経験となりました。
三年間を過ごした子供達が、登美ケ丘高校に通えて良かった、と言ってもらえる事が私たちの何よりの喜びであります。
またこれはこの先卒業していく国際高校の子供達にも言い続けてくれるに違いありません。
時代は移れど、この学び舎が登美ケ丘の地にあるかぎり、コバノミツバツツジの花は亀の道からまた新しい生徒達を出迎えてくれる事でしょう。
「生駒を仰ぐ この丘の」と校歌の冒頭に謳われているように、東には春日の山々、西には生駒の山を仰ぎ、南北には富雄の川が流れる自然環境の良き地に、本校は産声を上げました。
わが登美ケ丘高等学校は自然の恩恵を受けながら、堅実に発展してきました。
また、登美高生は今日を厳しく点検し、明日の夢とロマンを語り合ってきました。
多くの人々の心の中に「我、登美高」が永遠に生き続けることを願っています。
国際高校が開校した昨春、登美ケ丘高校の皆さんは、「後輩」として一期生をあたたかく迎えてくださいました。
この二年間、部活動、生徒会など一緒に活動を行う中で、何事に対しても一生懸命、誠実に取り組む先輩方の姿から、多くのことを学ばせていただきました。
登美ケ丘高校保護者の皆様にも多くの温かいご支援を賜りました。
これまで国際高校生が安心して充実した学校生活を送ることができたのは、皆さんのおかげであると心より感謝しています。
登美の丘は皆さんにとってかけがえのない地です。
私にとっても登美ケ丘高校の教員としての大切な思い出のたくさん詰まった場所です。
登美の丘をこれからも大切に守っていきます。高校生活を振り返りたくなった時はいつでも「母校」に戻ってきてください。
今後のご活躍を心よりお祈りしています。
昭和62年、登美ケ丘高校創立当初、メインの通学路はトータスロードでした。
「つつじ」創刊号によると、雉子の鳴き声が聞こえ、野うさぎが顔を出すこともあったようです。
現在、周囲には瀟洒なマンションや住宅が建ち並び、鉄道・バスの交通網も発達し、正門付近にはバス停もあります。
街の発展とともに、登美高は「知・徳・体」を育む学び舎として、その歴史を刻んできました。
登美高の校章に表された「コバノミツバツツジ」の三葉は、厳しい冬の寒さに耐える蕾を育み、やがて綺麗な花を咲かせる養分を作ります。
国際高校「育友会」、「地域」そして「教職員」が一体となり、これからも綺麗な花を世界中に咲かしていただくことを祈念しております。
平成30年度、登美ケ丘高等学校の閉校が決まりました。
「何かこの校地に登美ケ丘高校の足跡を残したい」という生徒たちや先生方の思いから、育友会や同窓会のご協力をいただき、「登美の丘」の計画を立てました。
令和元年度、私は登美ケ丘高校の教頭として、当時の渡部教頭先生とともに、草刈りや整地作業を進めました。
そして、令和2年3月、育友会の方々やたくさんの生徒、前任の新田校長先生はじめ諸先生方とともに、「登美の丘」にサクラとコバノミツバツツジの木の記念植樹を行いました。
この丘は、登美ケ丘高校が積み重ねた35年の素晴らしい歴史の象徴として輝き続けるに違いありません。
同窓会に集う同窓生が、「コバノミツバツツジ」をバックに記念写真を撮る姿を今から夢見ています。
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